お知らせ

2016年 9月5日彼岸会法要開催のお知らせ

9月に入り、あと半月ほどで秋の”お彼岸”を迎えます。昔から『暑さ寒さも彼岸まで』とよく言われますが、お彼岸は季節の変わり目であると同時に、ご先祖さまを供養するとても大切な仏教の行事です。

お彼岸は、太陽が真西に沈む春と秋の2回あり、春は「春分の日」、秋は「秋分の日」のお中日を真ん中にしてそれぞれ7日間あります。江戸時代頃から、お中日に太陽が沈む真西には、阿弥陀如来の住む極楽浄土があるとされ、亡き人やご先祖さまが極楽浄土に到着できるようにお祈りするようになり、今日のようなお彼岸にお墓参りをする形ができたと言われています。

それでは、”お彼岸”とはどのような意味があるのでしょうか?”お彼岸”という字は「彼の岸(かのきし)」と書き、向こう岸を表しています。向こう岸はさとりの世界のことで「おほとけさま」の住む理想の世界です。

これに対し、私たちが生活している世界は「此の岸(このきし)」といい、悩みや、迷いや争いなどがあり、不安な気持ちを持ちながら生活しなければならない世界です。

「彼岸」は「波羅蜜多(パラミター)」というインドの昔の言葉に漢字をあてはめ、訳されました。迷いや苦しみや争いに満ち溢れた私たちの住む世界「此岸」から、おほとけさまが住む、理想が達成されたさとりの世界「彼岸」に渡ることを意味しています。

お彼岸は、亡き人やご先祖さまが無事にさとりの世界に到着することをお祈りすると同時に、私たち自身もおほとけさまと縁を結び、仏道の修行を行い、いつかは極楽に仏として生まれ変わることを願う期間です。ぜひ年に二度のこの機会に、お寺に足をお運びいただき、ご本尊さまと皆さまのご先祖さまをお参り下さい。

 

【彼岸会法要開催のお知らせ】

岩誓寺では、お彼岸の中日に本堂で彼岸会法要を開催しています。どなたさまでも自由にご参加いただけますので、ぜひご家族揃ってご参加下さい。

9月22日(木)午前10時より 岩誓寺本堂にて(30分程度)